相続手続きには、多くの戸籍が必要です

必要な戸籍は、提出先によって異なります。
ただ、亡くなった方の「出生から死亡まで」の戸籍があれば間違いありません。
生きている方の戸籍が必要なこともあります。

司法書士に相続登記を依頼すれば、戸籍集めもお任せいただけます。
登記後原本は返ってきますので、銀行などに使いまわしていただけます。

しかしできるだけ自分で集めることができれば、司法書士への費用も安くなります。
どのようにして集めればよいでしょうか。

亡くなった方の戸籍の集め方

まずは、亡くなった方の最後の本籍地の役所へ請求します。
(郵送でも請求できますが、行けるなら行った方がスムーズです)

「相続に使うので、○○(亡くなった方)の出生から死亡までの戸籍が必要です。ここで取れるものを全てください」 と伝えるのがポイントです。(相続人が兄弟のときは、これでは足りません)

転籍や結婚で途中で別の本籍から移っていれば、その役所では全て揃えることができません。
しかしこれだけでも数通、人によっては全て揃います。

ここから先は、少し難しくなります。
取れた戸籍のうち最も古いものを読み、「直前の本籍がどこで、筆頭者が誰か」を判断します。
そして、そこに同じように請求します。これを繰り返します。

戸籍は「○年式戸籍」というように何種類かあり、それぞれで読み方が違います。
窓口で聞けば教えてもらえるかもしれません。

必要な戸籍の範囲は?

子が相続人なら、亡くなった方の出生から死亡まで

単純に亡くなったことが分かる最新の戸籍を用意すればよいのではなく、生まれた時から亡くなるまでの一連のものが必要です。
(戸籍、除籍、改製原戸籍というものです)
人によって異なりますが、一般的には3~6通ほどになります。

これは、亡くなった方の子を特定するためです。
最新の戸籍をとるだけでは、亡くなった方の子すべてを把握することはできません。
なぜなら、子が結婚すると新しい戸籍に移るため、元の戸籍から外れてしまうからです。
一度外れてしまうと、転籍や改製で新しい戸籍が作られたとき、その方は引きつがれません。
そのため、生まれてからの全ての戸籍を見ないと、相続人を確定できないのです。

兄弟が相続人なら、より多くの戸籍が必要

子が相続人なら、上に書いた戸籍で足ります。
しかし、子がおらず(父母などの直系尊属もおらず)兄弟が相続人であれば多くの戸籍が必要です。
なぜなら、兄弟が全部でどれだけかを特定しなければならないからです。
それには、亡くなった方の両親の出生から死亡までの戸籍も必要です。

また、子がいないことも確認しなければなりません。
よって亡くなった方の出生から死亡までの戸籍も、通常どおり必要です。
さらに、兄弟の中で亡くなっている方がいれば、その方の出生から死亡までの戸籍も必要です。
(亡くなった方の兄弟ですから、高齢です。珍しくありません)

このように兄弟が相続人のときは、戸籍を集めるだけでかなり大変です。
ご自分で集めるのが難しければ、専門家に任せるのも一つの方法でしょう。