相続登記はそれぞれの案件で、難しさが違います

相続登記をするのに、司法書士に依頼しなければならないという法律はありません。
しかし遺産分割協議書を作ったり、戸籍をこれから集めるのはかなり大変です。
実際に、相続登記は司法書士に依頼する方が大半でしょう。

相続登記でも、個々の事例で難易度は全く違います。
最も簡単なパターンなら、根気と時間さえあれば自分でできなくはないと思います。
ただ、簡単か難しいかの判断をするのも難しく、実際に作業を始めてみると実は困難な事案だったと判明することも多いです。

相続登記をご自分でするなら、必要なことは5つ

登記をするには、誰が何を相続するかを申告すれば終わりではありません。
大きく分けて、以下の5つが必要です。
1、登記申請書の作成
2、遺産分割協議書の作成
3、相続関係説明図の作成(戸籍返却を希望する場合)
4、被相続人の戸籍・除籍・改製原戸籍、住民票除票の収集
5、相続人の戸籍、住民票、印鑑証明書、評価証明などの収集

比較的簡単にできるケース

最も簡単なのは、相続人が一人だけの場合です。
遺産分割協議書は不要、相続関係説明図も簡単に作れます。
相続人が複数いると全員の共有名義にするのでなければ、遺産分割協議書を作成しなければなりません。
他にも次のようなときは、比較的簡単です。

1、法務局が近く、何度も行く時間がある
補正があっても対応できますし、何度も相談に行けばできるかもしれません。

2、相続税を税理士に依頼しており、戸籍や遺産分割協議書が揃っている
必要書類を集める手間が省けます。

3、亡くなった方が本籍地をあまり移していない
戸籍を集めやすいです。

4、公正証書遺言がある
必要な戸籍が少なくて済みます。

5、不動産が少ない
自宅以外にも多くの不動産がある場合は難しいです。私道があると、難しいかもしれません。

自分でするのが難しいケース

1、登記簿が複雑に見える
権利関係がややこしい場合です。

2、登記簿上の住所が古い
戸籍の附票や上申書が必要なことがあります。
これは調べないとと分からないので、判断が難しいです。

3、被相続人の本籍が転々としている
戸籍を集めるのが大変です。

4、二回以上の相続が関わっている
数次相続といいます。二回分を別々に登記してもよいですが、登録免許税を節約する方法もあります。